1 今年はお月見キャンプにすることにしたのだ
[初出] 2005.08.06 [最終更新] [平均面白度] 4 [投票数] 4 [コメント数] 0
このところ仕事に追われていて、なかなか楽しいイベントがない。なんかおもろいことないかと思っていたら、友人たちにキャンプに誘われた。気の長い話だが、夏休み中はどこも混むから、9月になってからでどうか、という。だったら18日はどうかと答える。
17、18、19は三連休だし、その上18日は中秋の名月である。旧の8月15日。今年は空の広いところでお月見をしたいと思っていたところだったので、ちょうどいい。
彼らからの承諾はまだきていないんだけど、ぼくの中ではもうすっかりお月見キャンプモードになってしまった。彼らがどうしようと、ぼくは今年はお月見キャンプすることにした。
2001年のこの日、ぼくは満月を見た感想をここに書いた。それは2003年の頭に削除してしまったのだが、記憶のままに書くと、以下のような記事だった。
映画「アポロ13」の中でジム・ラベル(13号船長)役のトム・ハンクスが、ガーデンパーティの片隅の椅子に座って右手を突き出し、親指で満月を隠すというシーンがあった。
2001年の中秋の名月の日、ぼくはこれを真似してみた。同じようにちょうど隠れる。そういうことをしながら、ぼくはアポロ計画のあれこれを思い出していた。
ぼくらの世代の男の子にとっては、アポロ11号の月面着陸はとてつもないビッグニュースだった。
我が家の家族5人は、とてつもなく長い同時中継を延々と見続けていた。
いま、改めて調べてみると、月着陸船が月面に着いたのが1969年7月21日の午前5時18分(日本時間)だったという。記憶ではリアルタイムで見続けていたのだから、おそらく家族全員がそんな早い時間にテレビの前にいたんだろう。アームストロング船長が月面に降り立ったのが午前11時56分。
興奮と退屈と疲労がまじりあったとてもとても長い時間だったと記憶している。
父が誰に言うともなく呟く。
「アメリカはえらいもんだ。もし失敗しても全部見せる気でいる」
たしかにその数日前の打ち上げ前後から、テレビはアポロの映像で満ちあふれていた。
月面着陸の中継は、世界で7億2千万人の人が視聴したそうだ。その中のかなり大勢の人が、月からの映像に大きな衝撃と影響を受けたことはほぼ間違いない。ぼく自身もそうだった。
そのせいだろうか、月をじっくり見る時にはいつもあの映像から始まり、宇宙開発のあれこれを思い出してしまう。
お月見というのは、一方では伝統的で典雅な楽しみであると同時に、サイエンティフィックなイベントなんですな。ぼくにとっては。
お月見は花見と違って場所を選ばない。南側に開けたベランダや窓さえあれば、そこで十分楽しめる。ぼくの場合も自宅の窓際や、近くの公園のベンチが例年の月見スポットである。
でもねえ、都会だから、空が狭いんだよね。なんだかもうちょっと開けたところで、心静かにじっくり長時間眺めていたいものだなあ、なんて思っていたところだった。
ちょうどいい。だから今年はお月見キャンプ。
楽しみである。
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