いたく好奇心を刺激するニュースを読んだ。クローンネコの話だ。
アメリカには「あなたのペットのクローンを作ります」サービスを行っている会社がすでにある。
ジェネリック セイビング&クローン社である。クローン技術が確立していない現在、何を商っているかというと、「ペットのクローン技術が軌道に乗れば、その時にあなたのペットのクローンを作ります。それまであなたのペットの体細胞を保管しておきます」サービスである。健康なペットの場合、そのお値段は895ドル。
この会社の資金援助を受けて、テキサスのA&M大学の研究者がクローン猫の誕生に成功したのは、1年前。このたび1年がたって、そのドナーとクローン両者の現状が公開されたというニュース。
ぼくは最初このニュースを
CNNのサイエンスニュースで知った。見出しは「1歳になったネコのクローン、性質は『親』と大違い」というもの。
ネコのレインボーは、白地に茶色や金のブチの模様があり、もう1匹のネコ「Cc」は、白地に灰色の縞模様がある。レインボーは内気だが、Ccは知りたがり屋で遊び好き。レインボーはずんぐりしているけれど、Ccはスマートだ。あまり似ていないこの2匹の関係は? 実は同じ遺伝情報を持つ体細胞クローンネコなのだ。
性格が違うということは、まあ、いい。だいたいにおいて若い猫の方が「知りたがり屋で遊び好き」である。齢を重ねるとともに、変わっていく可能性はある。それよりもでかい驚きは、2匹のネコの「柄」が違うということである。
これはぼくたちが習ってきた生物学の「セントラルドグマ」をぶっ壊しかねない情報じゃないんだろうか。体色は遺伝で決まる。遺伝はDNAのみで伝えられる。クローンというのは体細胞のDNAから新しい生命を作り出す技術であるから、ドナーとまったく同じ遺伝情報を持つ個体ができるはずだ。だからこそクローン技術が産業的に注目を集めているんでしょ。しかし、このニュースは体色がDNA以外の要素で決まる可能性があるということを示唆しているんじゃないだろうか。
こうなってくると、レインボーとCcがどこまで違うか、実際に見てみたくなる。検索したところ
sunspot.net - newsというサイトで2匹の写真を見ることができた。たしかにガラが違う。もし両者が本当にクローンだとしたら、体色はDNAでは決まらないということになる。
これってもっと大騒ぎしていいニュースなんじゃないのか?