「もったいないのココロ」に対する反応の中でいまのところもっとも多いのが「コメ食え食え団の野望」に関してである。
お読みになっていない方(ぜひご一読の程を。たとえば
アマゾンにて)に前置きしておくと、この章は要するに「われわれはお米の国の住人だというわりに、コメを食べる量が少なすぎる。人口ひとりあたりの世界ランキングで29位に甘んじている。ここ40年で一人当たりの消費量は半減している。1日たった2膳のごはんをよぶんに食べるだけで、減反問題や食料自給率、成人病などの各種問題は(大袈裟にいうと)雲散霧消してしまうのだ」ということを述べたものだ。
「特に米をあと少し食べようという部分は目からうろこでした。じぶんの生活を振り返ってみても、パスタだとかラーメンだとか小麦食の比率が昔よりずいぶん増え、コレステロールが高いなどと健康診断で毎度注意されているていたらくです。そのくせ米食に回帰しようなどという「あたりまえ」の解決を思いつかずに、サプリメントの摂取などで逃げようとしていました。まったくお恥ずかしい限りです。ほんとうにちょっとしたことで、自分も世の中全体もよい方向に変わりうるはず。またそうした努力をわれわれ市民ひとりひとりがしなければならないということに気づかされました。(後略)」(Kさん)
このような感想をいただいたりした。ちょっと持ち上げすぎという気がしなくもないが。
平成14年度の減反面積は104万haである。これに平均収穫量をかけ算すると、減反部分で作れるはずのコメは550万トンほどであることがわかる。
減反なんかせずにそこで思いっきりコメを生産すると、いまよりもなお550万トンのコメが余ることになる。この量を全人口で割ると、どうなるか。43.6Kgになる。これを365で割ると119グラム。
1合のコメは150グラムであるから、減反分で生じるコメは、一日一人一合に満たない量なのだ。おちゃわんに軽く2杯にもならない。
つまり、みんなが毎日お茶わんに2杯のごはんを摂るようにすれば、減反なんかせずにすむのだ。たいした量じゃない。朝ご飯で1杯。夕食であと1杯。
精米100グラムは356kcal。毎日あと150グラムのコメを食べるとすると(計算上119グラムでいいものを150グラムにしたのは、食の細い幼児や老人の分をカバーしようと思って)、われわれ一人一日当たりの供給熱量2619kcalの20%にも達するのである。
日本の食料自給率はカロリーベースで40%しかない。供給熱量の20%を減反分のコメに置き換えるとしたら、それだけでも単純計算では自給率を12%上げることになる。
おちゃわん2杯のごはんを余分に食べることで、いろんな問題が一気に解決に向かう。