2 動物の頭のよさとは
[初出] 02.09.22 [最終更新] [平均面白度] 2.88 [投票数] 24 [コメント数] 0
動物の「頭のよさ」ってなんだろう。「犬は頭がいい」とか「いえいえイルカは」とかの議論は巷に満ち満ちているんだけれど、時として、それは空疎なものの見方に見えてしまう。
まず気がつくのは、そうした角度での認識が、いわば「人間至上主義」の立場でなされていること。「イルカが頭がいい」といったって、どうころんでも人間のほうがいい、ということを前提に言っているわけだ。このタイドは鼻持ちならないだけではなく、何の思索も生み出さない。つまんねーよ。
もうひとつ。
「××は頭がいい」といったとき、その評価基準が「人間型思考・行動パターン」にいかに準拠しているかでなされているかもしれない、というギワク。チンパンジーのアイちゃんは「自分で鍵をあけたから頭がいい」なんていわれるけど、なんもそんなことができない同僚チンパンジーは、もしかしたら暗い目をしながら宇宙の果てについての深い考察を続けているかもしれない。オイラーの定理の証明に取り組んでいるかもしれない。
テレビの動物番組などでの実験で、迷路を作って、その出口にえさを置き、ちゃんと経路を覚えるからネズミは賢い、なんてことを言っていることがある。ネコはバカだから、迷路が覚えられない、と。
ほんとかなあ。その実験は単に「えさにつられて行動したり努力したりする傾向の有無」をあぶり出しているだけかもしれない。ウチのネコの行動を見ていると、どうもそう思える。あいつら、時としてとてつもないことを考えている(ように見えてしまうこともある)。
人間型の思考・行動をおこなうからいいとか悪いとかの角度で「動物の頭のよさ」問題を考えてみても、そりゃ「おもしろランキング」にしかならない。これまたつまんねーよ。
しかし、そういった落とし穴を乗り越えて、動物の「知能」について思いを巡らすことがエキサイティングなのは、やはり、「あいつらの目には世界はどう映っているんだろう」ということが興味深いことだからなのだろう。それはすなわち「オレの目には世界はどう映っているのか」という疑問にも直結することであるしね。
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